僕は、君が好きです。

2章②-泰詩~それでも君の隣にいたい~vol.11

~泰詩side~

さっき、真凛の目が真っ赤だった。

やっぱり昨日ずっと泣いて…。

真凛を初めて無視してしまった…。

"待って…"って言ってたのに。

あんな風にしたら

また、真凛泣くのわかってるのに…。

でも…

いつもみたいに

"大丈夫だから心配すんなって"

言ってやれなかった…。

真凛…朝からずっと教室いなかったけど

具合悪くなったのか?

そう言えば……渋谷も…。

まさか、一緒に?

何しててもずっと

真凛の事を考えてしまう…。

何度も、もう好きなのやめる

って思ってるのに…。

「仲原っ!」

振り返ると渋谷が学食の廊下で

俺を睨んで立っていた。

「なんだよ?」

「いや、一言いいたくて。」

「は?」

「…最低だな。」

「市ノ瀬さんをあんなに泣かせて。」

「なんだよ…お前に関係ないだろ。」

何で真凛が泣いたとか知ってるんだよ。

やっぱり一緒にいたのか?

「あるよ。」

「はぁ?」

「俺の彼女だから。」

その瞬間

俺は、渋谷の衿を掴んでた。

ドンッ!

そのまま渋谷を壁に押し付けた。

「昨日、今日で彼氏面かよ?」

渋谷は俺を冷たく睨み続けていた。

「彼氏面はお前だろ?

もう…

市ノ瀬さんにちょっかい出すな。

それと…もし今度、市ノ瀬さんに

あんなに悲しい顔させたら

許さない…。」

そう言うと俺の腕を掴んでどかした。

そうだ……

渋谷は、真凛の彼氏になったんだ。

俺がずっと言えなかった事

できなかった事をして…。

俺は、真凛に何をした?

自分の気持ちをずっと

隠してて…

告白する勇気もなかったくせに

真凛に八つ当たりして

泣かせて

謝る真凛を突き放して

本当に最低だ……。

「泰詩~!!」

隆司が俺を呼びながら歩いて来た。

「あれぇ?渋谷じゃん

お前今日休みじゃなかったの?」

「違う。」

「なになに~もしかして

真凛ちゃんと一緒だった?」

「一緒だったけど?」

「マジか!!」

隆司が言う事をしれっと流して

渋谷は背を向けて歩き出した。

「泰詩、あいつまさか…

真凛ちゃんと付き合ってる?」

「…らしい。」

「そんなぁー!!うそだぁー!

渋谷に取られるとわぁぁぁ!!」

隆司は絶叫してたが

俺はもう失神しそうだった。

「泰詩!マジでヤバイじゃん!

どうすんだよ!!!」

隆司が俺の肩を揺らした。

「そんなのわかってる…。」

「泰詩…。」

隆司は多分、俺の顔が今にも

泣きだしそうだったのが

分かったのかのかもしれない。

それ以上は何も言わなかった。

「あっ、そうだ泰詩

昼休みにバスケ部顧問が

一年を呼んで説明があるらしい…。」

「ホールに集合だってよ。」

「わかった。」

もう何も考えられない…。

頭が爆発しそうだ…。

渋谷の言葉が頭の中を

グルグル回っていた。

そして…

何より真凛を泣かせて傷つけた事が

情けなくて

カッコ悪くて

そんな自分に腹がたった。

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