君が笑ってくれるなら
「何で、お前が? あの香水の匂いに毎回苦しんでるのは、お前だろ」


……香水の匂いごときで発作起こすのは、俺だけでしょ!?


「俺は慣れだな。沢山先生の担当、長いからな」


……慣れるものなんですかね。俺にはどうも


「俺はお前みたいに敏感ではないからな」


……けど、あんな咄嗟の誤魔化しよく出てきましたね。刺激的な匂いはって


「満更、嘘ではないだろ」


……2度は使えない嘘ですよ


「まあな。でも、この先は堂々と窓を開けられるだろ」


……ですね。何度も呼び出されたくはないですが


「アハハっ。ところで、来月「空と君との間には」が沢山先生の「空を詠む」と同日発売だってな」


……ええ


「御披露目、あるんだろ?」


……まだ詳しい話は聞いていませんね。編集長は次回作に何か、考えがあるようですけど


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