Hospital waste
浅黒い肌、背中までの金髪を緩く三つ編みにして纏めている。
半袖Tシャツ、ベスト、ショートパンツにトレッキングブーツという出で立ち。
「どうせ名前訊くんでしょ?シエラ=オニキスよ」
彼女はハキハキとした口調で答えた。
「バックパッカーでね、北米をヒッチハイクで旅行中だったの。で、この田舎町に到着して、着いたその日に…」
「拉致されたのか」
アレックスがシエラの言葉尻を拾う。
「ここの連中は『入院』だって言ってたけどね」
「乱暴な入院もあったもんだ」
アレックスは床に腰を下ろし、溜息をついた。
成程、よく見ればこの部屋にはベッドも二つあるし、間仕切りのカーテンもある。
大部屋の病室らしかった。
その代わり窓には鉄格子が設けられ、ドアには当然のように外側から施錠がされている。
隔離病棟を思わせる造りだ。
半袖Tシャツ、ベスト、ショートパンツにトレッキングブーツという出で立ち。
「どうせ名前訊くんでしょ?シエラ=オニキスよ」
彼女はハキハキとした口調で答えた。
「バックパッカーでね、北米をヒッチハイクで旅行中だったの。で、この田舎町に到着して、着いたその日に…」
「拉致されたのか」
アレックスがシエラの言葉尻を拾う。
「ここの連中は『入院』だって言ってたけどね」
「乱暴な入院もあったもんだ」
アレックスは床に腰を下ろし、溜息をついた。
成程、よく見ればこの部屋にはベッドも二つあるし、間仕切りのカーテンもある。
大部屋の病室らしかった。
その代わり窓には鉄格子が設けられ、ドアには当然のように外側から施錠がされている。
隔離病棟を思わせる造りだ。