Hospital waste
見張りがただの看護師とは限らない事が分かった。

アレックスは予めMARK23を両手で保持したまま移動する。

出版社の男が、念の為にと持たせてくれた自動拳銃。

まさか本当に使う事になるとは思わなかった。

しかもこの拳銃でも心許ない事態になるとは。

弾丸を12発装填できる拳銃だが、予備の弾薬はそう多く持たされていない。

マガジンを二回交換すればなくなる程度の量。

あまり無駄撃ちは出来ない。

が、弾薬をケチるあまり、身の危険に晒されるのも馬鹿げている。

撃つ時は躊躇いなく撃つしかないか…。

できれば発砲しなければならない事態に遭遇したくない所だが。

知らず息を殺して、アレックス達は暗い廊下を進んでいく。

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