Hospital waste
アレックスの所持していたMARK23とは比べ物にならない火力で、巨人を一気に制圧にかかる隊員達。

さしもの人体実験の狂気の産物も、この激しい掃射には耐えきれずに膝をつき、やがて下水の中に突っ伏す。

「大丈夫か!」

ヘリから短機関銃でアレックスを救った隊員が、降下して彼のそばに駆け寄った。

「「LAPD(ロサンゼルス市警)SWAT所属のクリスチャン・ロックフィールドだ。通報を受け、救出に来た」

モスグリーンの上下に、タクティカルベストを身に付けた茶髪のアメリカ人男性。

隊員達に指示を出す姿からして、彼がSWATの隊長のようだった。

「通報…?」

アレックスはクリスの顔を見上げる。

「シエラ、君が…?」

「そんな余裕なかったわよ、第一、携帯が手元にないもの」

シエラは手を振って返答する。

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