ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~
「湊!お前そんな言い方しなくたっていいだろ?
先輩は楽譜だってない中、即興でアレンジしてお前の曲を弾いたんだぞ?
それをちゃんと分かってやれよ」
リーダーの広夢くんがあたしのためにそう言ってくれたけど
やっぱり湊くんの言葉はあたしにはショックが大きすぎて
心に鋭いものが突き刺さったかのような感覚だった。
でも、湊くんの言葉はこの間のように間違えたことは一つも言ってない。
彼は正直にただ事実を言っただけ。