君の笑顔が見たかったのに

放課後

「先生〜今日早退したい…って」

そう言って中に入ると先生じゃなく

「ありゃ??優里ちゃんじゃん」

そこには葉澄君の友達駿斗君がいた

「先生は??」

と聞くと

「んー??なんかさ体育館で怪我した生徒を見に行ったもうそろそろ帰ってくるよ」

そう言った

「そっかぁ…待ってよっかな」

と言うと椅子を持ってきてくれて

「はいっ…どーぞ〜優里ちゃん」

「あっ駿斗君ありがとう」

座ると
「ねぇ〜なんで早退すんの??」

聞きますか…

「んー秘密〜」

そう言うと
「えー教えても減らないじゃん」

そう笑った

「葉澄君には言わないでね…駿斗君」

そう言うと疑問そうに
「佳斗って呼んでたよね??」

そう聞いてきた

「あーうん…今さっき別れたの」

そう言うと悲しそうな顔をして
「そっか……」

「うん…でね私さ一生治らない病気があるの」

そう言うと目を見開いた

「大丈夫なのか??」

「でね…最初で最後の恋をしたいなって思ったらさ佳斗に恋をして告白されて嬉しかったけどいつも冷たくて他の女の子といたじゃない」
そう言うと頷く駿斗君

「それでさ…精神的に不安定になって…もう時間が無いの佳斗だって他の人が好きなんでしょ??だからもう辛かったから…」

そう言うと頭をなでられた

「ごめんな…不器用な男で…でも佳斗はちゃんと好きだったよ…」

そう言いながらなでてくれた
「あのね…私のクラスが葉澄君嫌いなのは全部これが理由なの…」

そう言うと納得していた

「不躾だけどさ…余命何年なの」

何年…か
「1」

そういうと
「一年??」

そう聞かれた

「ううん…一ヶ月だよ…」

そういうと
「は…」

びっくりする駿斗君

「最初は4年だったの…でもどんどん短くなちゃった…もういいんだけどさ」

そういうと悲しそうな駿斗君

「じゃあさ…俺が一緒にいてあげる」

へ??
「そんなこと聞いたら知らん顔できないし」

いやいやいやいや

「いいよ…そんなの私はひとりで死ぬから」

そう言うと

「やだね…俺さ悲しそうな顔でそんな事言われても信じれないね」

えっ…

「ほら…優里ちゃん泣いてるじゃん」

そう言って私はほほに触れ


泣いているのに気づいた
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