お前、可愛すぎてムカつく。


ガチャッ!



その時、店長が入ってきた。


「ごめん二人とも、5時からだけどもう来てくれない?結構混んできちゃって」



「あ、ハイッ…」


蒼空も頷いて店長の横をすり抜け、行ってしまった。


“だってお前…”の後、何て言おうとしたの…?



それからバイト中もさっきの事が頭から離れず、気になって仕方がなかった。



「5番のオーダー取りに行った奴誰だよ!?」


従業員の一人がイライラした様子で私達に言ってきた。


5番…私だ!!



「あっ私です!!」


「榎本さん!?オーダー飛ばすの忘れてたでしょ!?次の7番と1番のオーダーも5番にいっちゃってんだけど!」


「えええ!」


そういえば…心当たりが!


「す、すみません!!!」


「いいから7番と1番のお客さんに謝ってもう一度オーダーとってきて!」


「はいっっ」


うっわーやらかした…


蒼空の事考えてたからだぁー!!


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