し・か・え・し
最悪な過去





『神野くん!』



誰も居ない教室へ 大好きな
同じクラスの神野くんを呼び出した。


『何?』


『あの~
あたし神野くんが好きです』


『えっ?』


『良かったら付き合って下さい』


『はぁ?』



ーーーガタッーーー



廊下で音がした。


『押すなよ!静かにしろよ』


『シッ!
今いいところだから・・・』


そんな声までも聞こえてきた。


神野くんの友人たちが廊下に居るのは
様子からすぐわかった。


人が居るからって もう告白したから
後戻りはできない。


『無理なら1度でいいから
デートしてください』


あたしが言ってる途中なのに
外にいた人たちは
なぜか教室内へ入ってきたのだ。



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