し・か・え・し
計画・・・予期せぬこと


その日の夕方
神野くんからラインが来た。


【今朝ホテルのベットに
ピアス落ちてたんだけど
美里ちゃんのだと思って
持って帰ってるから】


【あ~!やっぱり?
片方無いなぁ~と思ってたんだ】


【どこかで待ち合わせて
渡そうか?】


【そうして貰えると助かる】


【それならいつにする?】


【急がないけど・・・】


【う~ん明後日はどう?】


【いいよ】


計画通り会うことが決まった。


さぁ~何しようか?


ご飯を奢ってもらって・・・
色々と考える・・・が
桃華の言葉が少し引っかかる。


・・・そんなことして何が残るの?
罪悪感だけが残って・・・


やめるべきなのかな?


そんな時啓次郎から電話が掛かってきた。


『どうだった?昨日の合コン』


『お開きの前に帰っちゃった』


『えっ?途中で帰ったってこと?』


『そうよ』


『わっ!大胆なことやるねぇ~
途中で帰るような事があったわけ?』


『まぁあね!』


『気になるなぁ~どんなことがあったの?』


『面白くなかっただけ』


『やっぱ行かなきゃよかったのに』


『あはは そうだね
ねっ!啓次郎 今暇?』


『うん?
オレの温もりが恋しくなったか?』


『な・・・わけぇ~
暇ならご飯でも行こうかと思っただけよ』


『そこは嘘でもうん!って言おうよぉ』


『じゃあ うん!』


『うんと言わせておいて悪いんだけど
今日は暇じゃないんだよね』


『そっか・・・
うんと言っただけ損しちゃったハハハ
じゃあ またね』


『おう!またね
腹出して寝んなよ
風邪引くから』


『あほ!余計なお世話』


啓次郎との電話を切って
大学の提出物のチェックをして
眠りについた。












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