優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
…久々に、修二さんと出かけられるんだ。そう思うと嬉しくて、準備は念入りにした。

妊婦になっても、乙女心は無くなら無い。三十路も間近だけれど、修二さんに恋する乙女なのだ。

修二さんからプレゼントされた可愛い淡いピンクのワンピース。妊婦になり、大きなお腹では、なかなかいい服が無い。

そう困っている私に、修二さんは、たくさんの妊婦服をプレゼントしてくれた。

女性専門の洋服店に、男1人で入るのには勇気がいっただろうな。…でも、想像するとちょっと笑えてくる。

…どんな顔して選んだんだろうと。

…午後1時過ぎ。運転手からの電話で、下へ降り、車に乗り込んだ。

…着いた所を凝視して、目を見開いた。

『ブライダル専門店』

「新條社長は中でお待ちです」

そう言って微笑む運転手さん。

「…ありがとうございます」

私はドキドキしながら、店内へと足を進めた。
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