ホワイトデーの奇跡【完】
『……着いた』
高校の門まで着いただけなのに
自然と笑顔が溢れた。
問題はここから。
いつものように、生徒玄関に向かった私は、キョロキョロしながら校舎に入った。
生徒玄関には、誰もいなかった。
自分の高校なのに、もう通って2年目なのに。
まるで、違う高校に来たような気持ち。
ドキドキしながら、上履きに履き替えていると…。
「ん…君、確か」
ドキッ――急に声をかけられて、心臓が飛び出るかと思った。