ホワイトデーの奇跡【完】
放課後。
家の方向が同じ私たちは、その日3人で下校した。
バイトがあるたまちゃんとは、曲がり道で別れた。
「さくら、何かあったらすぐ電話して」
『…う、うん』
たまちゃんは、別れ際、何度も何度もそう言って。
武藤くんをジロッと睨みつけることを忘れずに、バイトへと向かった。
「なんかさ、おかーさんから番犬になってない?」
その背中を、武藤くんと見送る。
『どうだろう?』
たまちゃんの背中が見えなくなると、武藤くんと私はまた歩き始めた。