夢物語

姫は涙をふき、兵士に向かってこう言いました。

「なぜ皆は戦うのです。愛する者たちを無くしてまでなぜ戦うのです。」

「私は太陽の国も星の国もどちらも愛しています。だから争わないで……」

王子も続けて言います。

「この戦いは無意味だ。……王は両国どちらのものにも殺されてはいなかった。」

王子は王様の死に違和感を感じ密かに調べていました。

「王を殺したのは魔女だった……」

王子の言葉を聴いた兵士はまた泣いていました。

「俺達はなんのために……なんのために戦ったんだ……」

王子もそして、姫も何も言えませんでした。

そして二人は両国を建て直し、新しい国を作りました。その国の名は愛の国となりました。
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