夜中の訪問者
夜中に
車の通る音。

どっかで酔っ払いが何かを叫んでる声。



私はそんな音をぼんやり聞きながら、

お気に入りの本を読んでいた。


時間は、もうすぐ2時を回ろうとしている。


明日は、学校。

もうすぐ寝ないと、起きるのがつらくなってしまう。



分かってはいるけど、なんだか眠くもなくて。





大学に入ってから、ずっとこのアパートのこの部屋で暮らしている。

気ままな一人暮らし。


誰に何を言われることもない。



…この章を読んだら、寝よう…



何度も読んだページを、私はめくる。


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