こんぺいとう
あおいこんぺいとう
あの日、あの寒い夜。

ボーン…ボーン……。っと新年の鐘の音がした。
『えぇっーーーー!!また今年も凶!?!?』
『桃果ってホントについてないよな〜』
『しょーがないじゃん!!別に好きで引いたわけでもないし〜!らいは??』
『俺はとーぜん大吉だし。』
……。らいはいいな…。
そんなこと思ってたらひょいっと凶のおみくじをとられた。
そして戻ってきたのは大吉のおみくじ…。
『え…。?』
『これで今年もいい年だな。』
自然と笑顔でお互いを見つめた。
『なぁ、桃果?』
『ん?』
『愛してるよ』
わたしは笑顔で
『私も』
らいはぎゅってしてくれた。
その後に
『こんぺいとうちょーだい!青いやつ!!』
『いいよ』
新年はつのこんぺいとうは甘くて、愛で温かかった。

あおいこんぺいとうはあの日。出会った日の思い出と味がしたね。
< 1 / 21 >

この作品をシェア

pagetop