【完】ある日、恋人を購入した。
相性100%?カップル

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翌朝。

今日からまたお仕事で、長い一週間が始まる。


会社に出勤して、晴れ晴れとした朝。

だけどカレンダーでは、まだまだ寒い日が続きそうだ。


あたしはいつもの仕事場に来ると、

「おはようございまーす」と先に来ている同僚や後輩に声をかけた。


すると、そんなあたしにアズサが言う。



「なーんか、今日はやけにテンション高くない?トモ」



アズサはそう言うと、「もしや彼氏となんか良いことあったな」とあたしを見る。



「いや、そういうことじゃ…まぁそうだけどさ」

「どっちだよ」

「うーん…どっちかと言えばあったかなぁ」



あたしがそう言うと、アズサが「えー、何なに教えて」と興味津々でそう聞いてくる。

あたしはそんなアズサに、昨日までの尚叶くんとの旅行のことを話した。

だってあのあとも、二人で色んな場所を観光して、完全に仲直りして帰って来たんだ。


どっかの誰かさんとは、全然違うんだから。

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