Ri.Night Ⅲ

そう思ったあたしは、恥ずかしいけど「ちょっとね…」なんて言って、意味ありげに顔を逸らしておいた。


すると慎は「ほらな!」と得意気に笑みを浮かべ、透の背中をバシバシと何度も叩く。


その容赦ない攻撃に透は「分かったから止めろって」と言いながら身を捩った。


その顔はさっきの真剣な表情とは打って変わり呆れが混ざっていて、ホッと安堵の溜め息を洩らす。


何とか上手く誤魔化せたみたいだ。


ちょっと恥ずかしかったけど慎のお陰で助かった。


まぁ、男の姿で生理用品なんて買いに行けないという事は突っ込まずにスルーしておこう。


ちなみにコンビニ袋にそれが入っていないということも黙っておく事にした。



気付かれない内に帰ろうと、慎に「体調悪いから帰りたい」と言うと、慎も透もその申し出を疑う事なく承諾してくれて。


あたし達はゲームをしていた部屋に行き、置きっぱなしにしていたスマホを手に持って、まだゲームをしている皆に別れを告げて倉庫を後にした。

< 259 / 368 >

この作品をシェア

pagetop