いろいろなカタチ
それは放課後、雅人と遊んだときに交わした会話。


「あれ、コウの財布ボロボロじゃん…」



「あぁ、新しいもの買おうって思ってんだけど、買ってない…」



「ふーん、そうなんだ…」





雅人は覚えていたんだな…




「だからって…こんな雨の日に行かなくても良かっただろう…」



俺の頬に涙が溢れた。



「コウ…、雅人には黙っててって言われてたんだけど、コウの誕生日プレゼント買うために雅人バイトしたの。自分で働いたお金で買うんだって…」



雅人はバイトもしていたのか…



「雅人…早く目を覚ませよ?待ってるからな…」
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