Airis 2

湊side






「やば、こんな時間…」



時計を見ると、もうすぐ日付が変わろうとしていた。


ようやく終えた仕事をまとめて、急いで病院を出る。

ケータイを見るけど、連絡は何もないようだ。


夕方、奈央からメールが届いていた。

夕飯の確認だったので、今日はいると返したのだ。


そのときはすぐに帰れる予定だった。


けれどそのあと入院中の子が発熱して、気が付くとこんな時間。


奈央から何も連絡ないのが逆に心配だ。








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