脈拍100~起立性調節障害という病気~
「また今日も休むのか」


主人の声に蒲団の中に更に潜り込む長男


サラリーマンのお父さんならとっくに家にいない時間帯


こういう時、通勤時間0なのが恨めしくなる





小学生の弟は『お兄ちゃんだけずるい』と思っているのかいないのか何も言わずに登校していく


下の子は案外要領がいいものだ


口に出さない思いに向き合ってあげる余裕が今はない


とにかく、長男を何とかしなければ…





長男が学校に(ほぼ)行けなくなって3ヶ月目


原因もわからず毎朝体調不良を訴える長男に戸惑い途方に暮れる憂鬱な朝


いつになったら終わるんだろう…


いっそ朝なんて来なければいいのに





先の見えないトンネルに入ったばかりだとも気付いていなかったこの頃


ただ朝が来るのが辛かった




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