脈拍100~起立性調節障害という病気~
そしてこの頃、いつの間にかカルテから『リンパ節炎』の文字が消え、かわりに『不明熱』と書かれていることに気がついた



『不明熱』 ───なんだろう、この『見放された』感は…



ついに担当医から「君の場合、熱が下がるのを待っていたら何時まで経っても学校に行けないから、体調を見て行けそうなら学校に行った方がいい」とまで言われてしまった



真面目な息子は、医師に言われた通り行けそうな日には学校に行くようになった



そして真っ白な顔をして帰って来るのだ



もともと微熱の状態で登校するので帰って来てから38度近くまで熱が上がってしまい、その後3日ほどは調子が戻らない



ようやく回復したころに再び登校しては、また同じことを繰り返す…









今から思えば、何故あの時充分に休ませてやらなかったのだろう



無理やりな登校は彼から体力だけではなく、大切なものを奪っていった



そのことに気付かずに『元の生活』に戻すのに必死だった私は、そうすることが『息子のため』だと信じていた






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