Lunar Eclipse

私の席は窓側の一番後ろ。

班員は..。

誰だろう。

私は帰る頃になって、

ようやく班員を確認した。

よろしくって言われたはずなのに、

誰だかわからないなんて、

私、本当に人に興味ないんだな。

観察とかは好きなんだけどな。

客観的に、人を観察するの。

この子は明るいな、

人が好きなんだろうなとか、

この子は笑ってるけど、心の中では

つまらないって思ってるのかな、とか。

そういうときには私はやっぱり

完璧に人を嫌っている

わけじゃないのかなって思う。

だって、人を分析するってことは、

からっきし興味がないわけじゃないって

事じゃん。

もしそうなら、

いつかはもう一度人を好きになることが

できるのだろうか。

いやいや、そんなことありえない。

だって私は人が信じられないんだ。

許せないんだもん。

そんな考えを持ってるのに、

すきになるとか絶対あり得ない。
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