†天使と小悪魔†
「いいよ。あたしなんかでよかったら☆」


そうよ!今日のカラオケは彼氏を見つけるための合コンだったんだもん。孝也はバスケ部のエース。誰もがあこがれるようなイケメンだもん・・・。



あたしの髪を触る手は慣れたような動きでほほに移る。



「よかったぁ・・・。断られたらどうしようかと思ったよ。」


そのままあたしは孝也のキスに捕らわれた。



「・・・んっ。」


思った以上にキスが長くて、声が漏れてしまった。



「瑠美、好きだよ・・。」


孝也はあたしを大きな腕で抱きしめた。



春なのに冷たく、痛い風があたしを包んでいた――。
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