天使が私に落ちてくる
画面を見た天使ママは、にこっと笑った。
「司がやりたいなら、すぐに申し込むわ」
「うん。お願い」
パソコンを受け取った天使ママは、滑らかなタッチで必要な項目を入力していく。送信までしてぱたんとパソコンが閉じられるまで、あたしはあっけにとられていた。
空手!?
この、天使がごつくて強面の人達と、拳をぶつけたりとかしちゃうの?
そうっと天使を伺うと、やっと苺ムースに手を伸ばしたところだった。
「本気?」
「空手のこと?」
思わずこくこくとうなづく。
「強くなりたいんだ」
「強くなんてならなくてもいいのに」