Heaven~第一章~
今は違う。
どこに居てもきっと学なら私を見付けてくれる。

あの街で私を見付けてくれたように……――

どこに居てもきっと学なら私を助けてくれる。

あの琥珀色の瞳から助けてくれたように……――

きっと学なら
私を救ってくれる……――

そう想えることが嬉しかった。
まだ誰かを信じれる気持ちが
まだ誰かを想える気持ちが
私にもあったことを教えてくれたのは学だ。



「怒ってないなら笑えよ」

「楽しくないのに笑えないし」

「まぁ、そりゃそうだ」

そう答えたくせにゲラゲラと学は笑っている。

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