Heaven～第一章～

｢あいつらと学って仲悪いの？｣

｢特に悪いわけじゃねーよ。個人的には嫌いじゃねーし｣

｢ふ～ん。あいつら話し通じないから私は嫌い｣


学は｢嫌いか？｣とゲラゲラ笑った。

笑う意味が分からないけど、特にあの獅朗って奴が一番話しが通じなかった。
話が進まなくてイライラしたし……


ハァーとため息をついて紅尾金龍にまた視線を向けた。

学はリモコンでテレビを付けバラエティー番組を見はじめた。


｢お笑い好きなの？｣

｢特別好きってわけじゃねーけど、怒ったり、泣いたりするよりは笑ってる方が良いからな｣


そう言ってテレビから聞こえてくる話にゲラゲラまた笑っている。