フェアリーサイン



あたしは痛む手で顔を押さえた。目が熱くなったけど、涙が出てこない。



泣きたいのに、泣く事も出来なくて……。





そこへ、誰かの足音が聞こえた。それは、あたしのそばで止まった。





人の気配と影にあたしは、顔をあげた。




すると、そこには磯野さんが立っていた。
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