フェアリーサイン




窓際の後ろの席に座る姫梨ちゃん。



開け放した窓から生ぬるい風が抜ける。


姫梨ちゃんの長くふわふわな茶色い髪と広げていたノートを揺らして、静かに通りすぎた。


姫梨ちゃんは、頬杖を付いて黒板を見つめていた。





気のせいかな……?






その表情がすごく辛そうで泣きそうに見えたのは……。
< 73 / 120 >

この作品をシェア

pagetop