プラチナ思考
贅沢は敵?



とある平日

お昼休み。


『あ、美月ーー!』

『なに?』

『お昼食べよう?』

『うん!』

容姿端麗、優しく、そして運動神経もよい。
学年1可愛いと言われる彼女の名前は北條美月

165センチ
すらっとした脚に、白い肌
焦げ茶色の髪は生まれつきらしく、背中まで伸びている。今日は軽くコテで巻いてきたらしい。

二重の大きな瞳
鼻も高く唇も艶々していた。

『あれ?今日はお弁当じゃないんだ。』

彼女の手にはコンビニの袋
中にはおにぎりとお茶があった

『うん。今日は母さん、作る時間なかったって』

しょうがないよねー。なんて笑いながら包みをあける。

『菜月さん、体調悪いの?』

『違うよ。今日ね。』

















いつものように、朝起きて、歯を磨いて学校の支度をしていた

『きゃーーー!』

『?』


キッチンからものすごい叫び声が聞こえてきて自室を出ると、今起きたであろう拓磨兄さんが部屋から飛び出ていた

『母さん?!』

その声をきっかけに次々と起きてくる

『母さん?早起きだね』

マイペースな研磨兄さん

『んぅー?』

目をこすりながら起きたのは末っ子の翡翠

『あ、ひーくん。起きちゃったね』

『はよー。』

『おはよう、翡翠』

バタバタと階段をかけ降りていく拓磨兄さん、翡翠を抱っこしながら、美月にニコリと笑った研磨兄さん。

『美月もおはよう。今日は巻いたんだね』

『うん。でも後ろが上手にいかなくて。』

ふわふわにした髪を優しくなでる研磨兄さんに少しだけ照れながら挨拶をして1階におりていく

『じゃあ手伝ってあげようか?』

『いいの?』

『うん。翡翠は今日は拓磨が連れていくし。今日は遅くに登校する日だから』

そういえば、高校は今日、体育祭の準備で少しだけ遅くに登校する。と話していたことを思い出した

『それじゃぁ、よろしく』

『うん。』

そう言いながらリビングのドアを開けたら、拓磨兄さんが慌てて何かをしていた

『拓磨ー!きゃーーー!あっち!あっち行った!』

『?』

『母さん!とりあえずソファーに座っててよ!』

『きゃーーー!!
拓磨あっちーーー!』

ソファーで立ち上がり騒ぐ母
床を見ながら母を安心させようと必死になっている兄

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