恋する歌舞伎
眠りこんだおかげですっかり酔いも覚めた宗五郎が、あたりを見回すとそこはお屋敷の庭先。

おはまにこれまでの失態を聞かされ、己のしでかした事の大きさにやっと気が付くのだった。

そこへやってきたのは十左衛門。

「自分が取りなしをしたから安心して控えろ」
と言葉を残していった直後に、なんとお殿様が現れる。

屋敷の庭先でこれだけの騒ぎを起こし、もはやお手討ちは免れないと覚悟をしていたが、殿の口から出たのは謝罪の言葉だった。

お蔦の件で事実を確認しなかったことを詫び、弔問金も出すという。

悪の根源である伝蔵にも懲罰がくだると聞き、これで妹の無念を晴らすことができると、ほっと胸をなでおろす宗五郎なのだった。

< 105 / 135 >

この作品をシェア

pagetop