ドクター

「どうじゃった?病院は。」





斉藤先生と別れ、実加は院長の運転する車の助手席に座った。





「ごはんはおいしくないし、つまらないし。散々だった。」





「まぁ、そうだわな。





実とはうまくいってるみたいじゃな。」





院長はニヤけながら話す。
実加はなんで知ってるの?とでも言いたい顔で院長を見た。





「まぁ、実加ちゃんは娘、実は息子だと思っとるから、好きにやってくれればいいからな。」





院長は嬉しそうな顔で運転を続けた。
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