サバイバル学園
ミッションをクリアーせよ【大空隼人】
オレは美愛とコンビを組み、くじ引きで引いた紙に書かれていた3年5組の教室に向かっていた。




美愛は3年5組の教室に向かう間、ずっと怯えて体を震わせていた。




美愛は、人一倍、臆病な女だ。




人と争うこともできない美愛が、猛獣と戦うことなんて、できるはずがない。




もしも運が悪くて、オレたちが引いたくじがハズレだったら、オレ一人で猛獣と戦うことになるだろう。




「美愛、十八あるくじのうち、ハズレは五しかない。

ハズレを引く確率の方が低いんだ。

だからオレたちは、絶対に助かる!」




「でも……」




美愛は暗い声でオレに話しかけてきた。




「私たちが引いたくじが、ハズレだったなら……」
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