サバイバル学園
命がけの戦い【赤井虎男】
オレと舞子は、武器を探すために学校内を歩きまわった。




いくら猛獣たちと戦うと決めても、武器がなければ勝負にならない。




人間がライオンやトラと比べて弱い存在だということは、オレだってわかる。




だけどオレたちは、猛獣たちと戦うことを選んだ。




自分のために、仲間のために、そしてイベント参加者、全員のために。




「虎男、武器はけっこう集まったわね」




「ああ、ライフル銃にピストル、機関銃、あとは刀かぁ」




「刀やピストルで猛獣と戦うのは、危険よ。

倒せる見込みがほとんどないから……」




「ああ、猛獣を仕止めるのは、やっぱりライフル銃だ。

こいつなら、ライオンでもトラでも倒せる」




「だけど私たちは、損な役まわりになったわね。

猛獣と戦うって、命がけのことだから……」




「猛獣を倒すチャンスがあるのに、逃げまわったり、隠れたりしてばかりいられないだろ。

オレは敵がいるなら、そいつと戦いたい。

そいつを倒すことで、オレは自分が生き残る道を切り開きたいんだ」
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