サバイバル学園
「舞子、ハヤブサが美愛のことが好きだったのに、気づいてたか?」




「もちろんよ。

ハヤブサはいつだって、美愛にだけ優しかったから……」




「ハヤブサのヤツさ、最後まで美愛に好きだって言えずに死んだんだ。

それってきっと、悔しいんじゃないかな?

自分の気持ちを伝えられなかったことが……」




「かもしれないね」




「オレはハヤブサみたいに、後悔したくないって思うんだ。

三十名いたサバイバルイベントの生き残りも、今ではわずかに三名だ。

生きてることって、当たり前じゃないんだよな」




「私たち、三日前まで、死ぬことなんて、少しも考えていなかったのにね」




「舞子……」




オレはそうつぶやくと、舞子の顔を見つめ、次の瞬間、舞子の体を強く抱きしめていた。




「オレはバカだから、口で上手いことなんて言えない。

だけどさぁ、オレは舞子を抱きしめていたいんだ……」
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