呪いのてるてるぼうず
プロローグ
 バシャッ。



 汚いトイレの水がトオルに降りかかる。



「おい、ここから出せって!おいっ!」




 バンバン!



 トオルはトイレの個室の中からドアをたたく。



 だが、扉はピクリとも動かない。





「ハハハッ!もっとかけろよ、タカ」



「そういうセイヤもかけろって!」



「男子たちやりすぎぃ~!」




 タカたちの笑い声がトオルの胸に深く突き刺さる。






「もう、やめろって・・・」





 トオルはただ涙を流すことしかできなかった。




 



 
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