偽悪役者
慌て過ぎて、弁解というより捲し立てる様に一気に言ってしまったので、2人共息が切れている。
「そんなに必死に否定しなくても…大体殺す気無いとか、ナイフ持ってた鏡鵺には説得力無いし……まぁ私達にはお似合いの結末かもね。」
「そう…だな。」
「…だね。」
それなりのことをしてきた。
だから今の状況も当然なのだと。
そう、3人は思う。
「それは違う!!」
「「………!!!」」
「(椎名さんっ!?)」
しんみりした空気を一変させたのは、鏡鵺がナイフをしまい3人が落ち着いて過去に想いを馳せていた時から一言も篠宮達の会話に加わっていなかった椎名だった。
追尾されているから傍にいるのも、盗聴機を携帯しているから会話を聞かれているのも分かっていたが、まさか鏡鵺がいるのにも関わらず姿を見せるとは思わなかった。
なので静音はとても驚いたが、2人がいるので何とか声に出すのは抑えた。
「誰?」
「あんた確か…窓口にいた…」
玲斗はもちろん椎名に会ったことがないので不思議な顔をするが、鏡鵺は覚えがあるのか思いだそうとする。
さすが支店長といったところか。
「そんなに必死に否定しなくても…大体殺す気無いとか、ナイフ持ってた鏡鵺には説得力無いし……まぁ私達にはお似合いの結末かもね。」
「そう…だな。」
「…だね。」
それなりのことをしてきた。
だから今の状況も当然なのだと。
そう、3人は思う。
「それは違う!!」
「「………!!!」」
「(椎名さんっ!?)」
しんみりした空気を一変させたのは、鏡鵺がナイフをしまい3人が落ち着いて過去に想いを馳せていた時から一言も篠宮達の会話に加わっていなかった椎名だった。
追尾されているから傍にいるのも、盗聴機を携帯しているから会話を聞かれているのも分かっていたが、まさか鏡鵺がいるのにも関わらず姿を見せるとは思わなかった。
なので静音はとても驚いたが、2人がいるので何とか声に出すのは抑えた。
「誰?」
「あんた確か…窓口にいた…」
玲斗はもちろん椎名に会ったことがないので不思議な顔をするが、鏡鵺は覚えがあるのか思いだそうとする。
さすが支店長といったところか。