生徒だけど寮母やります!2
私の寮母生活9

a certain request







20××年 3月初旬



アメリカ カリフォルニア州



15歳であるルーク・ウォリナーは、その地域でも有名な私立高校に通っていた




「ルーク、一緒に帰りましょ」

「私も!」


放課後

容姿端麗、頭脳明晰な彼にいつも通り群がってくる女子たち


次の瞬間、机に置いてあるルークのケータイがバイブで震えだす

着信画面には「マイケル」の文字


「.....あ、ちょっとごめん」

「「えーっ」」


彼は内心少し助かったと思いながらそのケータイを手に取り、人気のない場所へと移動した


「はい、なんですか」


『ああ、ルーク。急用がある。急いで本部に来てくれないか』


「急用.....ですか?分かりました」


それだけ言うと電話はプツリと切れて、ルークは不思議な気持ちでケータイの画面を見下ろす


カモフラージュのために彼が「マイケル」で登録している電話番号は、実はMagicAssociation本部のものだった


急用なんて.....珍しいな.....


まだ年齢も若く、学業と仕事の二足の草鞋を履くルークは、まだあまり重要な仕事に参加させてもらえることはない


とりあえず、今すぐ本部に向かおう


ルークはケータイをしまい踵を返すと、すぐさまMagicAssociationの本部に向かうため学校を出て行った


< 186 / 547 >

この作品をシェア

pagetop