生徒だけど寮母やります!2

「それで.....弁護士を探そうかなと」


「うーん、まぁ頑張り」


期待値が至極低そうな励ましの言葉に、景はぎこちなく頷いた



それから2時間後のこと


教室にてスマートフォンに咲夜からのメッセージが届いているのに気がついた景は、頭上に疑問符を浮かべてそれを開く


.....何だろう?


30分ほど前に送られたそれは、使用されている顔文字からしてなにやら悲しそうだった


『玉砕したーー( ; ; )個人情報を生徒に教えるのはちょっとごめんね.....ってさ。しかも不審な顔されたし、、そりゃそうだよな』


あらら.....

実は朝食時の話し合いで、今日、咲夜と市河は保健室の先生に先代の住所を聞きに行くことになっていた


個人情報の取り扱いにうるさい現代社会


望み薄だったものの、やはりダメだったと聞いて景は少し肩を落とす


『そっか、しょうがないね( ; ; )2人ともありがとね』


メッセージを返し、素早くスマートフォンをスカートのポケットに入れる


そして景はちょうどそのタイミングで教室に入ってきた結斗を見据えると、グッと手を握り締めて彼に近づいた

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