生徒だけど寮母やります!2
自分と違い、普段妖術科とは何の関わりもない果子


景はこういう時だからこそ妖術科クラスの出し物に行って欲しいと思うと同時に、行きづらい心境もよく理解できた


「そうだよね.....」


しかしそんな景の思いを感じ取ったように、果子がふわりと微笑む


「そういや、妖術科と仲良い人がここにいたね。ね、景と仲良い人たちがいる妖術科のクラスに連れてってよ」


手を取ってお願いされ、景は一瞬呆気にとられる


そうだ.....

私が魔術科と妖術科の架け橋になればいいよね!


「もちろん!」

力強く頷いてから、景は果子の持っているパンフレットを覗き込む


そして

千加のクラス、1年1組『ろくろ首が首を長くして待っている魚屋』

満宵と弥隼のクラス、1年3組『フレンドシップ廃墟』


この2つに目を止めた


「よし、一年生の教室に行こう!」



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