生徒だけど寮母やります!2

視線を向けられていることに気がつき、3人も視線を返すと


景の顔からはスッと笑顔が消えた


「今爽馬がこっから火の玉を外へ狙い打ったからさ、もう三階のまさにココにいることバレバレてしまったよ!」


一気にまくし立てて言うと、結斗が微笑みを崩さぬまま

「そうだよね」

と頷く


「いっちー、この校舎は何階建て?」

「五階.....よし、上の階に逃げんぞ!」

「景ちゃん走るよ!気をつけて!」


とりあえず外から三階を攻撃されても大丈夫なよう、4人は猛スピードで階段を駆け四階へと上がる


しかし、階段を駆け上がりながら考えていたが

上の階へ行けば行くほど後戻りが出来なくなっているような気がしなくもなかった



いち早く景が四階へたどり着き、続く3人も階段を登りきる


そのとき目の前の教室に何者かが入る気配がして、景は咄嗟に結斗を振り返った


.....今、何かいた!?


教室を人差し指で示し、アイコンタクトで伝える


結斗は声を出さずに「てき?」と口を動かして首をかしげると、市河と爽馬と視線を合わせた
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