生徒だけど寮母やります!2


なかなか分かってくれない咲夜に、景は口をきつく結ぶと勢いよく頭を下げた


「お願い!」


「景!」


「だってここで負けたくないし、みんなで帰りたい。確実なライのテレポートは爽馬に使って、じゃあ私はって考えたとき、私弱いから.....1人じゃ何もできそうになかったの。まさか身体に男子が巻きついてるなんて誰も考えないだろうし、これが1番安全」


「____.....」


景の思いを感じ取った咲夜は「顔上げて」と優しく声をかける


そして

その背中に優しく手を置いた


「本当にいい?.....そんな捨て身の策で」

「捨て身なんて言わないで。自分のことそんなに侮辱したら怒るから」


景が半ば怒ったような顔で訴えるので、咲夜ははいはいと仕方なさそうに頷く


真剣そのものの顔を見て


これはもう

諦めるしかなさそうだと


そう思った



「じゃあやってみる?」


「うん!お願い.....!!」


「ははは.....あーーーしょうがないなぁ」


こうして2人は、題して「咲夜巻き作戦」なる暴挙に出たのであった
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