幼馴染みの幼馴染み。
今日は入学式



琉聖とはご近所さんだから一緒に登校。


ドアを開けると自転車にのって門の外でスマホを弄りながら待っていた


「琉聖っ!!遅くなってごめんね」

「あぁ」


二文字で返事を済ませると琉聖は

早く乗れと目で合図をしている


そのまま後ろにのって勢いよくペダルをこぐ



「ちょ、早いよー....。」

琉聖の背中にくっつきながら話す



「ちゃんと捕まってろよ」


そんな言葉にドキッとする。



もう、あたし重症じゃん。


高校はそんな遠いわけでもなく近いわけでもない


自転車で早くて30分ってとこにある。


「琉聖。」


「あ?」


「彼氏ほしい。」


どういう 反応をするか試してみたが


琉聖は、お前には無理だと言った。


「なにそれ、絶対できるもん」


「勝手にどーぞ」


ムカつくー!!



やっぱ、あたしの片想い。


辛いなー。



「琉聖は、彼女作らないの?」


「俺にはお前がいるから」


「え?」




俺にはお前がいるから



どーゆー意味でいったの?


好きってこと?


それとも、あたしの一方的な片想いじゃなかったってこと?



「ドキッとした?」


意地悪そうに聞いてくる琉聖


まさか、冗談でいったの?!



「有り得ない!!別に、ドキッとなんかしてないし!!」


「そんな焦って言うなよ。したんだろ?」


ドキッとしたなんて言えないよ。


だって、恥ずかしいじゃん。



もー、やっぱ重症じゃん。


「なぁ、羅羅。」


「ん?」



「さっき言ったことほんとだから」



さっき言ったこと…?





嘘。



え、



頑張って聞いてみよう


「すきなの?あたしのこと」






よし、偉いぞ自分。



なんて帰ってくるだろうか



「好きじゃねーよ。」





一瞬、時が止まったように感じた。



いや、止まったんだ。


好きじゃねーよ。


この言葉が何回も頭の中で再生される。




「おーい、羅羅?」


琉聖があたしを呼んでる。



でも、ショックすぎて脳がその言葉を
聞き流そうとする



「羅羅?」



ブレーキを掛けたことも知らない






名前をよんだのもしらない



何もかもショックすぎて



時が止まる。






「おいっ!!」




大きい声でやっと目が覚めた。


「どーしたんだよ、ついたぞ?降りろよ。」



「あ、え?ついたの?」


「ほら、クラス見に行くぞ」



と言い、てを繋いできた


「え?ちょ。」


戸惑っているあたしに一言。


「お前、すぐはぐれるだろ。」


ドキッ




やっぱ、好きだ。



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