ツンデレ年下彼氏とブスガッキー《完結》

☆姉弟とアタシ

ユリside



アタシの目に飛び込んできたのは、
鬼のように睨むシノブちゃんだった。


シノブちゃんは
玄関からリビングへ走り、
目を回しているコウシを見ると、声をあげた。



「コウシ!!!!」



コウシの頬を叩きながら、
意識を確認するシノブちゃん。



「あ~姉ちゃん、大丈夫だよ。
ソファだったから、ケガしてないし」



苦笑いをするコウシに
シノブちゃんは悲しい顔をしている。

そして、アタシに振り向くと、


「ユリちゃん!!
これは一体どういうこと!?」



防音の部屋でも、
となりに聞こえてしまうぐらいの大きな声。


アタシはうつむいて何も言えない。
< 202 / 357 >

この作品をシェア

pagetop