鈍感さんに恋をした。


莉愛の家は、意外に俺と同じ方面にある事が判明した。


「湯河原センパイ。
今日はありがとうございました」


柳田家の家の前で、ペコッと頭を下げた莉愛。


「気にしなくていーよ。
俺も楽しかったし」


これは本音だった。


色々な表情の莉愛が見れて、こっちも色々楽しかった。


「じゃあ、あたしはこれで」


「おぅ、また明日な」


玄関先に入って行く莉愛を見送った。


そして俺も帰ろうとした時、携帯が振動した。


…げ。


新着メールが32件ってなんだよ。


でも、今日は何故か無性に、“ヤりたい”欲望が強かった。


俺は、一番最初に来ていたメールに返信を返すと、すぐに返信が返って来た。


俺は無意識に、ラブホに向かっていた。






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