鈍感さんに恋をした。

「夏見……」


「だから...お願い。
私の、一番に...
たっちゃんの、一番にさせて下さい」


夏見は、俺に深々と頭を下げた。


そこまで、頭を下げられたら...


断りたくても、断り切れないじゃん…。


「……本当に、俺で良いのか？
好きな奴がいたまんまで...良いの？」


俺の質問に、夏見は小さく頷いた。


「…じゃあ
………頑張って、みて」


俺のその言葉を聞いた瞬間、夏見の顔に笑顔が広がった。


「ホント...本当に!?
たっちゃん… ありがとう!!

私、頑張るから！」


「…ああ、期待してる」


俺、今思ったんだ。


夏見となら、きっと上手くやってける。


そう、思ったんだ...


俺は、夏見を信じるよ……。