きみの愛、ボクにください。~I LOVE YOUと伝えたい~
シーン1!

カット1

部活終わりのやつらが片付けをする。声がざわざわしてる。

オレンジ色の空。

ピンクに染まる頬。

目の前の高身長の人の顔は影で黒い。


そして、体育館裏!!


もう、これは学園モノの定番ですよね!

「あ、あの…聞こえてます?」
「ききき、聞いてるよ!つまり、あれでしょ?こくは…」
「聞こえてないでしょう?嘘はいけませんよ。」

は?

「告白なんて…そんな不確実なもの、誰がしますか。」

それだけを言うと、そいつはボクを置いて出て行ってしまった。
ちょっと待って。ボク、何にも言ってない。寧ろ呼ばれたってのに…

ボクは手紙を鞄から取り出した。

「放課後、体育館裏。
はなしがあります。お時間があれば来て下さい。」

丁寧な字。これで期待するなってほうが無茶よ。
ボクは手紙をクシャっと丸めて、鞄の奥底の方にむりやりつっこんだ。

女の子らしくなんかきにしない。
大股でズカズカと歩く。でもそんなの、ボクが悪いんじゃない。

悪くない、わるくない、悪くない…

ボクはなにも悪くない。なんにも、なんにも…なんにも……


悪くない。

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