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届いた気持ち

12月24日。
俺は朝から妙な違和感に駆られていた。

まるで…胸にぽっかり穴が開いたような気分だった……。

そんな違和感にいてもたってもいられず、まだ早いけど制服に着替え、もう今年も残り少ない学校へと向かう。

俺は学校に8時に着いてしまった。

「おはよう翔君…。早いね?」

百合菜ちゃんは俺を見て驚いてる。

「……ちょっとね」

まさか、違和感があったから、なんて言えないだろう。俺は曖昧に言葉を濁した

「もうクリスマスだね」

ポツリと百合菜ちゃんが呟いた。

「こんなに来て欲しくないと思ったクリスマス…初めて…だよ…」

そう言うと百合菜ちゃんは俺の手を握る。

「私…怖い。友達を失うのが…怖いの」

「大丈夫。紫音は消えないよ。俺達の心に必ず残ってる」

百合菜ちゃんは俺の答えに嬉しそうに頷いた。

俺は百合菜ちゃんの手を強く握り返した。
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