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5章 嫉妬

ラブレター、再び

次の日。俺は朝早く学校に行った。昨日のことで百合菜ちゃんに謝ろうと思っていたからだ。

時刻は8時。俺は息を大きく吸ってから、教室のドアを開けた。一人で席に座って本を読んでいる百合菜ちゃんが俺の目に映った。

「おはよう」

俺は百合菜ちゃんの席に近づきながら挨拶をしたが返事はない。

「あの、ごめん……」

「何で謝るの?」

百合菜ちゃんは本を閉じてさらに続ける。

「別に翔君が誰と仲良くしようが私には関係ないんだけど」

それだけ言い残して百合菜ちゃんは教室を出ていった。

『誰と仲良くしようが私には関係ない』

今の俺には余りに重く…残酷な言葉だった。

もう、手遅れなのか?
俺と百合菜ちゃんは、元には戻れないのか?
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