あなたの大切なひと
駅までは、すぐそこだった。

突然要が、立ち止まった。
「美海!」

腕をひかれ見上げると、要の真剣な顔があった。

「美海。俺やっぱりお前とがいいんだ。別れてしまって後悔した。つきあってた頃も何ヶ月も会えなかったけど、お前がいてくれるだけで、良かったんだ。この前みたいに、結婚をせかしたりしない。時間を見つけて会いにくるから、俺とまたつきあってくれないか?」

つよく抱きしめられていた。
「要…」
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